2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
DVDで『不完全なふたり』(諏訪敦彦監督)。良かった。別れることを決めた15年目の夫婦が、共通の友人の結婚パーティのために二人でパリに戻ってきて、友人たちにも離婚することを告げ、ホテルで別々のベッドで数日間過ごすっていう話。ほとんど全て長…
クチロロの新作「CD」すばらしい。ライブには行けなかったけど。。 フィーチャリングの女の人たちの声が、音楽としてつよい説得力を刻んでる。外部からのビートとして、意味として。それが密度の高い今のクチロロに、ある種の“成熟”をもたらしてる。聴き始…
未明。ヨーグルトを買いにコンビニまで出たら、雨があがっていて、湿った夜道になまぬるい春の空気が入ってきていた。とつぜん季節が変わった。真夜中の変な時間なのに人がぱらぱらいて、着込んでいる自分がまぬけな感じだった。帰り道、涙みたいなものを流…
私が時おり思い出すのは、毎夏、一家で出かけていた北軽井沢での出来事です。ある時期、娘は「フルフルちゃん」という小さな女の子と一緒にいるつもりでした。次男は、漫画に出て来たのじゃないかと思いますが、小柄な老人の科学者で、なにかといえば、 ――わ…
(人類学システムからみた家族構造分析を用いる)トッドの分類によれば、日本の家族構造は<権威主義家族>の地域と民族に位置する。他には、ドイツ、オーストリア、スウェーデン、ノルウェー、ベルギー、ボヘミア、スコットランド、アイルランド、フランス…
ケイデン役が必要だ 私やりたいわ これまでの配役パターンからは 外れてると思うけど 演じられると思うの たぶん彼を理解してるから なぜ君が? ケイデン・コタードは すでに死んでる 停滞と非停滞の間の不確実な 半現実の世界にすんでる 時間は狂い 出来事…
「必要とし必要とされること」それ自体が本来の意味の「社会」であって、社会はもともとあるものというより、生きている個人によって何度も何度も発明され実感されるアイデアである。社会は巨大な会員制クラブではない。社会はイコール市場でもない。(必要…
二段ベッドにすればもっと部屋が広くなるのに。ベッドと壁の狭い隙間にすいこまれるようなふりをしながら、彼が言った。 部屋がもっと広くなって、それでどうするの? いったいどうやったのか、彼はとうとうベッドと壁の隙間に立ってしまった。私が一度も掃…
携帯があるから八百長がばれたっていうことは、ポイントは八百長(倫理)じゃなくて携帯(技術)のほうにあるんじゃないでしょうか。それまで疑われつつも守れてきた長年の秘密がこんなに盛大に漏れるってヤバくない?
溶け残った雪ってご先祖様めいて見える
(序章 民主主義と人類学) イデオロギーの方は、世代から世代へと継承されるためには、実際のところ学校教育型の高度に公理化された複雑な知的習得プロセスを介す必要がある。共和制、共産主義、人種主義、反ユダヤ主義、神やカーストの存在、輪廻を学習す…
作品にとって重要なのは「スタイル」ではなくて「対象」だ、っていう当たり前のことを、作家論(「テーマ」と「スタイル」に基づく人物論)はすぐ忘れちゃったりするよね、という感じです。(去年の6月の日記より)
一昨年の10月の日記。 ・・・・・・・・・・ 僕だけが 君がこの世で最高の女性だと知っている/君はどんなことでも この世の誰よりも上手にやりとげる/例えばスペンサーに対する接し方/君の頭の中にあるすべての思い/そして君が口にする言葉はいつでも真…
実際、ぼく自身の人生の問題を含め、現在の日本の若年労働者達(の一部)の無気力や見通しの甘っちょろさには、「最後には親に頼ればいい」というぎりぎりの退路への信頼には、心から嫌気がさす。吐気がする側面がどうしてもある。 それは戦後の高度成長から…
あまり気軽に言えることでもないと自分で思うけど、僕は、自分ではどうしようもなく、少数派というか少数者、孤独な人、誤解される人、楽しめない人、心の弱い人、うまく世の中になじめない人、うまく与えることができない人、生産的になれない人、つまり「…
リモーネの底 ……とかいって、最初はちゃんと言葉で日記を書いてた数日間が/は、あったんですけど、あるとき気づいて、日記を文章に言葉で書いてあとで読んで思い出す記録みたいな目的で書いてるわけじゃないのでってことに、言葉をノートに書くのは/書くの…
Rie fuは1stがやっぱりすばらしい。お風呂あがりでさっぱりした、ちょっと上機嫌な女の子がずっと話してるみたいな歌。彼女はこれから旅に出る、もしくはさっき長い旅から帰ってきたばかり。
本日より世間様への復帰を果たしました。駅まで歩いていくだけで疲れた。あらためて外で活動するすべての方々に敬服いたします。