13日


 暑かった。久々にABC本店に行ったら、せっかく溜まっていた1000円分のポイントが先月失効していた。
 夕方のニュースで、冷房無しで暑い夏を乗り切るためには、汗をかく練習をすることが大事だということで、サウナに入ったりしていた。汗をかくのも、人間の衰えゆく能力の一つだ。『脳内ニューヨーク』で、主人公のケイデンが、原因不明の体調不良で唾液がでなくなって大変そうだったシーンを思い出した。好意をもつ女性(サマンサ・モートン)と2人でダイナーでご飯を食べてるんだけど、ケイデン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は一口ごとに顔を上に向けて唾液を溜めないと嚥下できない。まったく美味しそうじゃなくて、食事が苦行にしか見えない。あれは辛そうだったな。この夏に向けて『分泌力』って新書出したら(「分泌」という言葉の性的なイメージも多少手伝って)そこそこ売れそう。最近、なにかというと「こういう新書出したら…」という話に落ち着く。
 今日(13日)の朝日新聞朝刊のオピニオン欄は、(一昨日引用した)ウルリッヒ・ベックだった。でもやっぱり、ざっくり要約しすぎるとベックの話は、そんなに面白くはない。現実主義/構築主義という認識論の話から「自然」概念と「自然破壊」概念の同一性とか、それぞれの各論の面白さがまずあって、それが全体として「前期近代」の終焉、という話にまとめられていく、そこが面白さだと思う。まず部分の面白さ(分析の妥当さ)にこだわるということ、そしてその部分が集まって全体を構成するということが、典型的に社会学的、社会学者的なのかもしれない。
 朝日のベックinvを全文引用した人のブログ http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1537440.html