29日


 ・DOMMUNE「都市型狩猟採集生活 2011/3/3」坂口恭平×鎌仲ひとみ×飯田哲也 http://www.youtube.com/watch?v=Yyvrh0_nHQs&feature=autoplay&list=PLBB6EDDF1DC014F18&index=1&playnext=8
 震災が起こる約一週間前のドミューン。とりあえずこれ観とけばいいんじゃね? って思う。ネット動画メディア本当にすごい。最近ずっと飯田さんの話ばかり聞いていたけど、福島の事故が起こる前だからか、エネルギー政策を変えていくための将来の展望について一番詳しく語られていたと思う。曰く、「原発に賛成反対ではなくぶつかり合って上に登っていけばいい。相手を否定すればいいのではない。お互い協力して何を作っていけるか」という話。震災後は、被災者支援のことや福島原発の今後の心配が大きすぎて、こうしたディテールの議論までする余裕を失いかけてる。これで坂口恭平の姿を初めて観たけど、友人たちが言っていたように、とてもいい感じの人でした。

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  私はコーヒーショップに座って窓の外を眺め、友人が現われるのを待っている。約束の時間は過ぎている。もしかしたら場所がわからないのかもしれない。窓の外を通る人々が友人にすこしも似ていないと、友人はまだ遠くにいるか、本当に道に迷ってしまっているような気がする。反対に友人によく似た女性が通ると、もうすぐそこまで来ていて、今にも現われそうに思える。友人に似た女性がたくさん通れば通るほど、そして彼女たちが友人に似ていれば似ているほど、友人はますます近く、ますます今すぐ現われそうな気がする。
 (リディア・デイヴィス「混乱の実例」 『ほとんど記憶のない女』所収、岸本佐知子訳)